教師な彼と引っ込み思案な私



ちょこんと彼女の隣に腰掛けて弁当の包みを開ける

「まだ、コンタクトにしてないの?」

私の顔を覗き込みながら問いかけてくる夏恋ちゃん

「め、眼鏡に慣れちゃったし無かったら人の目が、あの、気になる、というか」

「何で?友芽ちゃん眼鏡外したら可愛いのに」


それを可愛い夏恋ちゃんに言われても信用に欠けるというか何というか。

彼女は複雑そうな顔をしている私を見てクスクス笑いながらも話題を変えるようにして私に教えてくれた。


「そういえば次の時間の集会で教育実習生の紹介があるらしいよ」

そんな話初めて聞いた。

噂に疎い、というよりは噂話をするほどの友達がまず夏恋ちゃんしかいない私は当然そんな事知らない。