「な、……そんなんじゃないよ。それに長森、日下部さんに頼みがあるんだろう。ちょうどいいし、今話したら?」
「あ!」
「私に頼み?え、なにかな」
クレープを頬張りつつ、長森くんの顔をうかがう。
長森くんは「あー、んー」と曖昧にうなずき、頭をガリガリ掻いた。
今までの態度とはまるで別物。
いつも明るい、ハキハキしている長森くんとは思えない。
「長森くん……?」
彼からの頼み。
正直まったく心当たりがない。
そもそも長森くんとは今までほとんど話したことがなかったりする。
弥生は委員が一緒とかでたまーにおしゃべりしているみたいだけど、私は今日初めてこんなに長森くんと関わったかもしれない。
そんなわけで頼みの内容は気になるもののどこまで踏み込めばいいのかわからず、長森くんが口を開いてくれるのをただ待ってしまう。
しかし長森くんが話し出す前に、彼らのクレープが出来上がり到着。
私たちはそわそわ落ち着かないままクレープを並んで食べるというなんとも奇妙な時間を過ごすことになってしまった。
途中、広瀬くんが「ごめんね」と目配せしてくれたけど、代わりに長森くんの頼みを打ち明けたりはしない。
おそらく長森くんが自分で言うべきだと思っているのだろう。
「あ!」
「私に頼み?え、なにかな」
クレープを頬張りつつ、長森くんの顔をうかがう。
長森くんは「あー、んー」と曖昧にうなずき、頭をガリガリ掻いた。
今までの態度とはまるで別物。
いつも明るい、ハキハキしている長森くんとは思えない。
「長森くん……?」
彼からの頼み。
正直まったく心当たりがない。
そもそも長森くんとは今までほとんど話したことがなかったりする。
弥生は委員が一緒とかでたまーにおしゃべりしているみたいだけど、私は今日初めてこんなに長森くんと関わったかもしれない。
そんなわけで頼みの内容は気になるもののどこまで踏み込めばいいのかわからず、長森くんが口を開いてくれるのをただ待ってしまう。
しかし長森くんが話し出す前に、彼らのクレープが出来上がり到着。
私たちはそわそわ落ち着かないままクレープを並んで食べるというなんとも奇妙な時間を過ごすことになってしまった。
途中、広瀬くんが「ごめんね」と目配せしてくれたけど、代わりに長森くんの頼みを打ち明けたりはしない。
おそらく長森くんが自分で言うべきだと思っているのだろう。


