あかいろのしずく

純はそう言って、部屋を出て行きました。







そしてちょうど、チャイムが鳴りました。



カウンセリングが終わって、僕はふう、と息をつきます。

あっという間の一時間でした。



部屋は暗く、窓の外で日は落ちかけていました。

そのうちだんだん日が短くなってきます。暗くないうちに家に帰してあげたいところですが、これからもっと話したいことも増えてくるでしょう。ミナトとの関係も分かったことですし。





マンダリンダック、愛の鳥。


机に置いてある携帯を見て思います。
純は相変わらず、身近な人を大切に思う気持ちが強いのです。





「......素敵な人、か」




チャイムの音にかき消される自分の声。




もうとっくに出会っていると言ったら、純はどうしたのでしょうか?