あかいろのしずく

純はいつの間にか落ちていた視線を、再び前に戻しました。




「手遅れじゃないですよ。決めつけるからそうなるんです」

「で、も」



純は弱った顔をしていました。
いつもの元気はどこに行ったんだ? 僕は悲しい感情とは反対に、笑って純の手を握ります。




「手伝いますよ。悩んでいるなら相談してください。
僕はあなたのためにここにいるんです」


君を助けるよ。
だからどうか僕を頼ってほしい。

僕は君のことを大切に思っているんだ。




言い換えればそんなところでしょう。




純の笑顔が好きです。
だからもう泣かせたくない。


わがままです。でもいいチャンスだ。
今まで純に振り回された分、これからは僕が振り回してやりましょう。