あかいろのしずく

僕が聞くと、純はぱあっと笑顔になって言いました。



「うん! わたしとお揃い!」




お揃い。



サア、と顔から血の気が引くのが分かりました。




「外します」

「え! なんで!?」

「お揃いなんてダメです。ミナトくんに怪しがられる」

「先輩はそこまで見てないって」




「だめだめ!」と純は僕がストラップを外そうとするのを阻止してきます。鴨が二人の手に揉まれ、ぶんぶんと振り回されていました。




「鴨なんて珍しいからすぐに見つかります」

「え、いやいやそんなことないでしょ! っていうかこれ鴨じゃないよ、マンダリンダック!」

「何ダックでもいいじゃないですか!」