それでも、純は笑いませんでした。「許す」なんて言ってくれませんでした。
もうきっと、幻滅しているんだろう。だからそんな怒っているような悲しんでいるような目で、僕を見ているんだろう。心臓を絞られているみたいで、苦しかった。
僕はなんとか酸素を噛んで呑み込んで、続けました。
「こんなことに、なって。たくさんの人を傷つけて、すみません。酷いことをして、すみません。本当に、すみませんでした」
泣くな、泣くな。
自分に言い聞かせて涙を堪えて、僕は頭を下げました。今にも目から落ちてしまいそうな涙が、瞼に引っかかって視界の隅でゆらゆらと揺れてている。
許してもらえなくたって、よかった。



