*** 気が付くと、僕の目の前には白い花畑が広がっていました。 ぽつんと花に囲まれて横たわっているのは自分だけです。辺りに人の気配はありませんでした。 ああ、そうか。 透き通った青の上を流れていく雲を眺めながら、ぼんやりと思い出します。 僕は負けたのです。 東がこの場所にいないということは、結局あの火事で死んだのは、自分だけだったわけです。 他の四人を解放するのはもちろん確定事項でしょうが、僕が心中の提案をするのも分かっていたのでしょうか。