意識を失って、病院に着いてまた取り戻して。


治療してもらって落ち着いて、警察の事情聴取を受けて、さゆりさんから話を聞いた。七香ちゃんが無事でよかった、でもまだ安心できないの、助からないかもしれない。さゆりさんはそう言った。私はベッドの上で泣いた。



真っ白だった足はどうなるんだろう。真っ赤だった肌は元の色に戻るのかな。血は足りているの。目は開いているかな。


心臓は動いているかな。
ちゃんと息をしているかな。

今生きてるんだろうか。どこにいるんだろう。


治療しているはずなのにどこにもいない。私は部屋を抜け出して探そうとした。

途中で看護師さんに見つかった。まだ安静にしていないと、って言われて部屋に戻された。それでまた泣いた。