待ち合わせ場所と時間の書いてあるその裏にある文字に目を通す。
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to the place with red drop →0108
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――――赤い雫のある場所へ。
三十一番のロッカーには南京錠がついていた。心臓がドクンと音を立てる。
辺りに人の気配はない。私はロッカーの前にしゃがんだ。
純は優等生とは少し違うイメージがある。南京錠を普段からつけているようには思えない。だからこそ、この中に何かがあるのかもしれないのだ。この中に何かを、隠しているかもしれないのだ。
冷たい金属のそれに触れると、書いてある数字にダイアルを合わせて本体を捻る。



