私はまずあの雪道で、ショウトを思い切りぶった。そこから全ては始まった。



というのも、私がアズマが心配だから戻ろうとしたとき、ショウトが全力で阻止しようとしたからである。

こちらも手段を選ばすにはいられなかったため仕方がないのだ。
ショウト、ごめんよ。


それで建物に戻ってみれば、一階はぼうぼうと燃えているし玄関は開かなかった。なんということだ。寒さや気分の悪さで死にかけながら、二階の部屋の窓に向かってかかっている梯子を上った。


ようやく中に入れると思いきや、そこには死んでいる先生と倒れているアズマ。


当然死体を見て気分が悪くなって何度か戻したが、落ち着いたらアズマに声をかけた。


眠っているのか意識がないのか知識がないので分からなかったが、とりあえず緊急事態ということは分かったから、何故か私は声をかけ続けた。