あかいろのしずく


暗い中でも分かった。涙が光ったのが一瞬見えたんだ。どうしてだろう。
そう思い隣に視線を向けると、あろうことか、床の一部に、火が、ついていた。

俺はそこでようやく我に返って、起き上がる。



「なんでここにいるんだよ」



声を張り上げて、咳き込む。喉が酷く痛んだ。
俺はナナカを睨んだ。そういえば、なんでだ? 四人で逃げたんだろ。なんでここにいる?



俺は夢でも見ているんじゃないかと思った。だから焦った。夢じゃないならすぐにここから出てもらわないと困る。

自分の足に視線を落とすが、見ていられないほどに焼け焦げていた。もう若干量の痛みはあるがほとんど感覚がない。貧血で頭もくらくらする。


俺はたぶんもうここから出られない。