あかいろのしずく


「今もすっごくしんどいんですよね」

「うん」

「足、痛いですか」

「痛いよ」

「ミナト先輩のこと、色々と、ありがとうございました」

「......うん」



また、涙がこぼれた。



「もう、大丈夫ですね」


純が根拠もなくそう言った。
でも俺は、不思議と大丈夫な気がした。

だから涙を拭って、俺は最後に「はい」と言った。もう声に涙は混じっていなかった。純は優しく笑う。


「ほら、呼んでいる人がいますよ。行ってあげて」




純が俺の手を掴んで引っ張った。
腕を引かれて体が起こされると同時に目の前の炎が大きくなり、俺はそのままその光に呑み込まれた。


俺は俺が眠りに落ちる前の「続き」へと、優しく導かれていくのを感じた。