あかいろのしずく


きっとそこは想像すればどんな場所にもなるし、行こうと思えばいつでも行くことのできる楽園だ。


それがこの「天国」なのだ。



「ごめんな......でも、俺ももう限界で......」



こんなところに来てしまったこと、本当に申し訳なく思っている。でも。


俺は目を覆って涙声でそう言うと、首を振った。俺ももう十八歳だ。甘えなんて許されない年だ。高校三年生ももう終わる。もう子供じゃない。


けどさ、少しの甘えさえ許されない世の中なのか?
厳しいことを沢山こなして、苦しくなって、死にたくなるまで頑張っても、誰も褒めてくれないのか?

それで天国に辿り着いて、「死んだお前が悪い」なんて言うのか?