近くにはコテージらしき建物の影があった。その場所は小学校の時に来たキャンプ場と似ていた。懐かしいとは思わなかったけど、良い場所だな、と思った。
俺は純の隣に座った。パチパチ、パチパチ。
揺れる炎の先が切れて散っていくのは、見飽きない光景だった。
すると、純が唐突に俺に聞いてきた。
「ここはどこだと思いますか?」
俺はキャンプ場、と答えた。隣を見れば、ぶっぶー、と純が嬉しそうに笑った。なんだこいつ。俺は口を尖らせてそっぽを向いた。
「拗ねないでくださいよ~」
「......」
別に拗ねてないし。
俺がそう言うと、純は仕方がないなあ、といった顔をして笑う。



