あかいろのしずく


それは焚火の音によく似ていた。俺はそれは心地よくて、眠ってしまった。それから夢を見た。






そこはキャンプ場だった。

横に倒れている丸太の前にはごうごうと燃え盛る炎。木の枠の中からはみ出て、それはゆらゆらと揺れていた。焚火だった。

見上げれば頭上には、満天の星空。

俺は焚火のある方へ近づいた。そして丸太に一人で座り、焚火をぼんやりと見つめていた純に話しかける。そしたら純は、何を思ったのかこう言った。



「ミナト先輩ならあっちですよ」



純が指さす先には、木々と、その先にコンクリートの堤防が見えた。海か、と心の中で一人で呟く。

純はこんなところで何をしているんだ? 俺が聞くと、純は「ちょっとね、ぼおっとしてました」と笑う。