今私は、ここにいる三人での脱出は不可能だと思っている。

ここにいれば必ずと言っていいほど精神が疲労する。とりあえず何もできない時間が苦痛でたまらない。昨日は寝すぎて体調崩してしまったし。



「なんですか?」



無理に作った笑顔が胸を締め付ける。

もうここまで来ると、こんな状況を長引かせても誰も得しないように思えてくる。それでも、なんとか諦めないでいようと心の中で何度も自分を叱咤する日々。もう、そろそろ、辛くなってきた気がする。




「解放してくれるのは、いつですか」

「......どうでしょうね。ナナカさん次第かもしれないです」



たまに話を振っては倍になって返ってくる。
なんだろな、もう私が話せばいいんじゃないか、って思うんだよな。