「そりゃそうか......」
ため息をついた。
電話ボックスを出て、俺は来た道を戻ることにした。
タイミングの問題だ。こんな夜中にかけたのが間違いだった。分かってたけどさ、やっぱり期待してしまう。俺、馬鹿なんだよな。
ああ......なんか、上手くいかないもんだな、現実って。
自分が思う以上に厳しい現実に、もううんざりだった。
何をしても、俺は運が悪い。なんなんだろう、笑えてくる。
俺がやっていることは間違いなんだろうか。
やっぱり俺は、ちゃんと本当のことを話さないといけないのか......?
水銀灯の明かりに照らされて、吐いた息が真っ白に濁った。
四つ折りになっている紙を片手で握りつぶして、俺は夜の道を歩いた。



