あかいろのしずく


「機会を待って連絡する」

「連絡って、何の」

「三人を連れに戻る」

「......はあ!?」



ショウトは訳が分からないと言った風に俺を見た。
その表情には若干量の怒りもあった。



「無理言わないでくださいよ、オレもう無理です。どうせまた失敗するのに」

「やってみないと分からないだろ」

「そもそもオレ達はもう三人の隣にもいないんですよ?」

「それがどうした?」



ショウトはぐっ、と黙って口を閉じた。



「あいつらはまだ諦めていない」



きっとそうだ。いや、たぶんそうだ。絶対そうだ。
ナナカにも言った。他にも伝言は残した。


俺たちが動かなければ、全てが無駄になる。
そう言ったらショウトはすぐさま反論した。