仲間は主導者に罵声を浴びせ、非難するのだろうか。
厳しい状態だからこそ仕方がなかったことなのかもしれないと、諦めをつけるのだろうか。
最初から無理だったんだと、理由をつけて泣くんだろうか。
主導者は誰かのせいだ誰かのせいだと責任をなすりつけて、自分だけ胸を張るんだろうか。
――
二度目の脱出は失敗した。
最初から、何事もなかったかのように終わったのだ。
廊下に出て自分のことを見つけ、驚いて言葉を出せないまま、まるで何もかも諦めた目をした四人を見て思った。
ああ、この失敗は紛れもない自分のせいなのだ、と。



