『銃......なんて』

『当たればタダじゃ済まない。最悪の場合は......』





――――死ぬ






何が起こるか分からない。逃げられるかも分からない。


先生にとって予測不可能な脱出は、最悪の状況を招きかねない。
でも私達が逃げるのは、なるべく早くないといけない。


何をされるか分からないんだ。
全く、分からない。


だからそれを考えさせる間を与えない。



ナイフを投げる。銃を撃つ。薬を飲ませる。殺す。



向こうはなんだってできるんだ。
それはつまり、いつでも私達を殺せるということ。