私にしか言わない? 

え、そ、それってどういう意味!?



いつの間にそんなに信頼されていたんだ私は。
というか、思い返せばアズマとはよく話していた気がする。


サユリさんほど親し気に話したことこそなかったものの、何度か声をかけられることはあった。


夜の方がアズマはよく喋る気がする。私と同じ夜行性なんだろうか。
でも、こんな夜に異性と二人きりでお喋りなんて心臓に悪い。



そうやって、最初こそ恋愛チックなことを考えてうんうんと頷きながら
アズマの話を聞いていた。







でも、アズマが真剣に、それでいて重要なことを話すから、私はだんだん簡単には頷けなくなっていって。








アズマが話し終わった時、私は黙って震えていた。