誰も知るはずのない本音。ショウトもサユリさんも、あの時私は信じてあげられなかった。だから今度は先生を、アズマを、信じようと思ったんだ。
じゃあ、ショウトは?
サユリさんは?
誰かを優先すれば、他の誰かの意見は簡単に踏みつぶされる。
信じてばかりじゃいられない。
誰も見捨てないなんて、結局、不可能なのかもしれなかった。
そう思った途端、私の体は鉛でもつけられたみたいに重くなった。誰かに頭から地面に押し付けられている感覚だった。なんだ、これ。
耐えることは当たり前だけど辛かった。逃げることもできない。



