あかいろのしずく


「これじゃオレが言ったこと、全部間違ってるみたいじゃないですか......!」

「......」

「ずるいですよ、先輩」



絞り出すような声だった。
揺れる。訴える瞳に、心が揺れる。


ダメだ。
私がここで折れてしまえば、みんなと協力なんてできなくなる。

先生がそのためにこんな状況を作ったなら、尚更ダメだ。全て先生の手のひらで踊らされているのと同じ。


でも......。




『ちょっとでも信じてほしかった』



昨日、そう言って苦しそうに笑ったショウトの顔が、頭を過る。