あかいろのしずく


思い返して恥ずかしくなったのか、顔を赤くした。必死で歯を食いしばって俯いて、それから顔を上げようとしない。


私は一歩近づくと、そんなショウトの黒い髪を、一度だけ、そっと撫でた。




「自分の思っている通りにならないって悔しいね。分かってもらえないって、辛いよね」

「......」

「でもそれはショウトくんだけじゃないの。分かって」




窓の外からうっすらと、光が顔を覗かせた。

それは次第に部屋に満ちて、辺りは温かい世界に変わる。



ショウトは首を振った。




「分かりたくないです」



......。どうして。