「あんな人を見下すような奴と、ここを出る? 偉そうにふんぞり返って何が『付き合ってやる』だ。ふざけんな」
「......」
「ここに残してやりましょう。逃げるのは四人で十分です」
ショウトが笑っている。
でもそれは、心から満足している笑みじゃない。どこか寂しそうで、優しい。それはきっと、人を思いやる笑みなのだろう。
冷たい空気を吸い込んで、私はゆっくりと言葉を発した。
「だーめ!」
ショウトは意外といった風に驚いた。築き上げてきた砂の城が音もなく崩れるように、それはショウトにとって、静かな衝撃だった。
「随分怖いことを考えるのね。でもダメだよ。私、マルチプレイは全員生還でクリアがモットーなので」



