一斉に四人が視線を向けた先には、サキがいる。サキの方から声がした。見ると、サキはいつの間にか黙って何かを両手で包み込むようにして持っていた。 アズマがそちらにそっと近づき、サキに手に持っているものを渡すように頼む。 そうしてアズマに渡されたものは、四角いスピーカーで。 《朝の挨拶が遅れましたね、すみません。伝言を忘れていました》