あかいろのしずく


保健室の常連。仮病の女の子。
中学の時、自分がそう言われていたことを知って、周りの人にとっての私の印象に気づいて。


なんだか、やっぱり。分かってもらえないことって悲しいんだなあ、って思った。


恋愛もそうじゃないのかな。

たとえ男の子で、特別な人ができたとしても、私のことをちゃんと分かってくれないんじゃないかな。


そう思うと寂しくて、上手くいかないことばかり考えてしまう。
私もユズキみたいに前向きになれたらよかったのに。



いや、だから今こそ、前向きにならなくちゃいけないのか。




《五時になりました。教室にいる生徒は速やかに移動してください。学習室の使用は七時までです》




放送が終わると、私は教室のドアを開けた。