あかいろのしずく


「......怖いか?」



もうすぐそこに先生が迫っているというのに、アズマは私に尋ねてきた。
低く、落ち着いた響きを持った声だった。



一秒一秒、時間が経つたびに何かが重くのしかかってくる。それはきっと、今この状況だから生まれても仕方がない、行き場のない不安だ。



私はアズマの問いかけに首を振る。
不安なだけだ。怖くなんてない。


アズマは「ふうん」と静かに息を吐いた。



三人は二階に着くと、最初に私達の正面の部屋を探し始めた。