あかいろのしずく

そのうち、サユリさんの声がして、二人は先生に見つかったんだと分かった。三人がこの後階段を上ってくるのは目に見えていた。


ドクン、ドクン。

ドクン、ドクン。


階段を上る足音が大きくなるにつれ、心臓の鼓動も大きくなる。心臓に一定の間隔で釘を打ち付けられているみたい。



少しでも動いたら。音を立てたら終わりだと思うと、呼吸一つさえ怖くなった。


体の至る所に刃物を突き付けられているようだ。


暗闇の中に閉じ込められてもう、何時間も経っている気がする。目も慣れて、最初は見えなかったアズマの表情も分かるようになっている。