予想のつかない事の連続で心臓だけが慌ただしく鼓動する中、アズマが小声で言う。 「部屋から出るなよ」 「当たり前でしょ」 私が小声で返すと、私の腕を掴む手を離してくれた。 それからアズマは「話が分かるやつで良かったよ」と言った。私はにこっと笑って、それ以上は何も言わない。 アズマも気づいたんだろう。たぶん、音がしたから咄嗟に私を引っ張ったんだ。 まさか、って顔をして少し驚いていたみたいだったけど。ようやく今、自分達の置かれている状況が分かったんだ。