あかいろのしずく


「聞きたいです!」

「嫌です」

「ちょっとだけでも」

「ダメです」


即答。


なら教えないでくださいよ!

知らない間に身を乗り出すような体勢になっていた私は、「じゃあいいです」ともう一度掛け布団にくるまってベッドに伏せた。



私がムスッとしていると、「えっと」「ちょっと待ってください」なんて焦ったような声が暗闇の外から聞こえてきた。


このままなんとか押せれば聞けるかもしれない。いや、ここまで来たらなにがなんでも聞きたい。


そんなことを考えていると、はあ、とため息の後、



「分かりました」




彼が白旗を上げた。