あかいろのしずく

そう思い、注意しようとした時でした。





手が伸びてきて、僕は腕を掴まれました。
振り向けば、そこには穏やかな顔をした純がいました。


質問されると分かり、僕は口を閉じます。
どうせくだらないことなんだろう。



この時そう思ったことを、もう少し後の僕が聞いたら怒っていたでしょう。けれどそんなこととは露知らず、この時の僕は彼女の言葉を待っていました。



思えばこれは、僕にとって初めての恋愛相談で。












「好きな人と別れるには、どうしたらいいんですか?」









最後の生徒の、カウンセリングだったのです。