純が一つブロックを引いて、組み立てられたものが一瞬で崩れました。
バラバラになったブロックは机だけではなく床の上にまで散乱していました。



でも、純は自分が引いたブロックを見つめたままで、いつまでたってもそれらを拾おうとしませんでした。


何か書いてあるんでしょうか? 純にも、僕に当たったような質問が当たったのかもしれません。そう思うと嬉しくなりました。


僕は椅子を離れて、木のブロックを手のひらに集めながら純に聞きました。




「どうしました? 質問ですか?」




純の方に振り向くと、純は静かに頷きました。
【相手に一つ質問する】――――ブロックにはそう書かれていました。



なんだ、また普通の質問か。
僕は再び床に落ちている木の欠片に視線を落とします。