「普通のジェンガって面白くないでしょ? こっそり恋愛もののジェンガも入れておいたの」
「自分で......書いたんですか?」
「うん!」
女の子らしい丸い字は、確かにマジックペンで書かれています。
よくこんなことを思いつくものです。悪意を感じます。
「えっと、わたしが先生のこと好きかどうかだったよね?」
「別に嫌なら答えなくてもいいですよ」
「あんまりタイプじゃないかも!」
おい!
「先生前髪長いし目見えないし、眼鏡似合ってないし、ネクタイも曲がってるしなんかやだ」
悪口が......お好きなんでしょうか?



