俺はただ理実さんと食事して、話をするだけで満足していた。

理実さんも俺のことが好きだから。
だから、今はこのままの関係でいいと思っていた。

けど、ダメなんだ。
このまま曖昧な関係じゃ。

俺は理実さんの友達という男性を見続けた。

俺の視界から入らなくなるまで。

男性は理実さんとどこかへ消えていった。

何も出来ない俺はその場で立ちつくすことしか出来なかった。