きみの理想の相手


「かしこまりました。少々お待ち下さい」

そう言ってから店員はいなくなった後、私たちの水を持ってきてくれた。

店員は、二人分の水をコトンとテーブルに置いて去っていた。

 金井さんは店員が持ってきた水を飲んで、私を見た。

「…どうしました?」

私は金井さんに聞いて、首を傾げる。

「いや、なんか不思議だなと思ったんですよ」

「え?」

「こないだ、食事行ったばかりなのに。もっと話したいとか思うんです。理実さんはどうですか?」

金井さんは真っ直ぐと私を見て聞いてくる。

え?なに、なに、どういうこと?

いや、私だって、金井さんと話したいし、それは私だけじゃないってこと。