きみの理想の相手


「ここです。入りましょう」

 それは、居酒屋・愛というとこだった。

お洒落なとこではなく、大学生の金井さんらしい場所で何故か安心した。

「はい」

私は返事をして、居酒屋・愛に入った。

「いらっしゃいませ」

居酒屋・愛に入ると、明るい声が私達に響き渡った。

あちらの席でどうぞと案内され、二人が向かいあえる長テーブルに座った。

「どれにしますか?」

「うーん、これにしようかな」

テーブルに置いてあったメニュー表をとり、私はすぐ決めた。