パンっ!!

始まった、今俺のブロックは…おいおい、

4ブロック中3位って

まー、巻き返せばいい

俺の前の人がバトンをもらった時、2位と

ほんの少しの差だった

けど、1位は少し離れている

とりあえず、突っ走る!!!

「中村!ごめん!頼んだ」

「ぜってー、1位とる!」

パシっ!

ザッザッザッザッザッ

よし、とりあえず一人!

ヤバい、ちょっときついか

そう思った時

「元輝先輩ーーー!!がんばってー!!!」

たくさんの声援があるなか、ひときわ大きい

という訳では無いが何故か京華の声がしっかり

聞こえた

その瞬間、俺は1位になってアンカーにバトンを

渡した

走り終わったあと、みんなに囲まれながら

京華の方を見ると、京華と目が合った

『お・つ・か・れ』

そう、口パクで言われた

その瞬間、一気に疲れが吹っ飛んだ

俺らのブロックはそのまま1位でゴールした