乙女の恋はいつも甘〜いアイツに振り回される

紅茶を楽しんでいる華恋に、創が呟く。たしかに創が用意してくれるスイーツは、見た目もかわいくて味もおいしい。

「そんなことないよ!この紅茶、とってもおいしいもの!飲めて幸せよ!」

華恋は創にとびきりの笑顔を見せる。進路指導室では暗い気持ちだったが、創のおかげで元気を取り戻せたのだ。

「ならよかった」

創は微笑む。そして、華恋にささやいた。

「日曜日、空いてる?大事な話があるんだ」

それは、とても真剣な声だった。華恋は「大丈夫」と緊張しながら答える。

「ありがとう」

そう言った創の顔は、いつものきれいな笑顔だった。



漫画では、お金持ちの御曹司と恋人になると相手の親が「身分違いよ!!」と怒鳴っているシーンがあったりする。そして、「この方があなたの婚約者よ」ととてもきれいな女の子を連れて来る。

しかし、華恋と創の恋は驚くほど順調に進んでいた。

付き合ってすぐに、創は華恋を家に連れて行った。そこは華恋の家の何倍もある豪邸の中の豪邸。庭には噴水があり、バラのアーチがあったり、プールやテニスコートがある広くてきれいな家だ。