乙女の恋はいつも甘〜いアイツに振り回される

謝ろう、謝ろう、そう華恋が思っているうちに五月になってしまった。ゴールデンウィーク突入だ。

まだ創から連絡は来ていない。

華恋は自分の情けなさにため息をついた。



ゴールデンウィークは、友達はみんな忙しい。家族で旅行に行く人、バイトの人、家の手伝いをしなければいけない人、様々だ。

華恋は、去年のゴールデンウィークは創の家で過ごした。お泊まり会だけでなく、何と初めて海外旅行にも行ったのだ。行き先は台湾。初めての海外旅行に華恋ははしゃぎ、海外旅行に慣れているという創に案内してもらったことを覚えている。

今は……創から連絡も来ないし、自分からもできない。ひたすらスマホの画面とにらめっこしている状態だ。

スマホを開くと、現実逃避としてケータイ小説で恋愛ものを読んでいる。それを見ていたお母さんが、「あんた、進路決めたの?」と聞いてくるのだが、何も答えられない。

不安だけが募る中、土曜日を迎えた。

その日は朝起きると、お母さんはどこか嬉しそうだった。

「お母さん、どうしたの?」