私の着替えは優子が。先生の着替えは蒼介が貸したらしい。

私は3人に手伝ってもらいながら看板作りを再開した。

水分は拭き取られていてあとは滲んでいる色をどうするか…。

私はあえて色合いをはっきりとはさせず、滲ませるように変更しながら絵を描き始めた。

汚れた水を変えたり伝えた場所を染めたり、看板を立てるための土台を作ったり…3人はてきぱきとサポートしてくれた。

夜ご飯は先生の奢りで優子と蒼介が買ってきたお弁当。

ニンジンとピーマンを残す私の口に先生はブロッコリーを入れる。それ、先生の箸…。
「間接チューじゃん!」優子の突っ込みに先生は「気にすんな。親鳥になった気持ちだから。」と笑った。

親鳥って…。