きらきら光る

「おい、タヌキ。起きたなら手伝え。」
松浦先生の声に私は起き上がり先生の横にしゃがんだ。

いつの間にか私は先生のパーカーを着ていて、先生はいつも以上にくしゃくしゃな頭で見たことないラフな格好をしていた。

「やるんだろ。最後まで。」
「はい。」
「鍵は借りといてやったから」
「はい。」
先生には私の考えや想いがすぐに分かるらしい。

私が筆を手に取ろうとすると体育館の扉が開いた。

「おっ気がついたか?」
「陽咲~大丈夫?」
買い物袋を下げて近づくのは優子と蒼介だった。