きらきら光る

慌てて立ち止まり私はポケットの中にあるはずのあるものを探す。

吸入しなきゃ…

気管が閉塞するのを感じているとぐいっと腰を支えられて私は屋根のある場所へ移動した。

「発作か?吸入器は?」
私が首をふると「スペアは?」と先生は冷静に聞いてくる。

先生も私もびしょぬれ。

私がバックにスペアがあることを告げると先生はすぐに教室へ駆け出した。

その後ろ姿があまりにも力強くてこらえていた涙が溢れた。

だめ…

先生が戻るまでに涙を止めなきゃ