きらきら光る

次の日からふと校庭を見ると大きな真っ白看板に向かって黙々と作業をする藤田がいた。

休み時間も帰りも。

真剣な彼女の眼差しに見ている自分の心まで研ぎ澄まされていくような感覚を感じていた。




「おい。」
「……。」
「藤田」
「……。」
「陽咲!」
俺の何度目かの呼び掛けにやっとこっちを見た藤田は顔にペンキをつけていて俺は思わず吹き出して笑った。