きらきら光る

「高倉が探してたぞ。」
俺の声に目覚めた藤田は目を擦ってから小さな咳をした。

俺は準備室の窓を開ける。

「はじめて話したときみたいだね、先生。」

こっちをみて笑う藤田がまぶしい。

「やればいいだろ。看板。」
「無理だよ。」
高倉が藤田を探していたのは文化祭の看板のデザインを藤田に描かせるためらしい。

「やらなきゃわかんないだろ。」
「自信ない。」
「お前らしくないな。」
俺の言葉に藤田は笑った。
「先生は優子の見方だな?」
「見方とかじゃなく、俺が見てみたい。藤田がどう描くか。」