きらきら光る

「先生、陽咲知らない?」
女子生徒にかこまれていた俺の視界に高倉優子が入ってきた。
「どうかしたのか?」
藤田になにかあったのかと高倉を見ると
「逃げられた~」
と高倉は唇をかんだ。



俺は高倉が立ち去ったあと女子生徒をまいてある部屋に入った。

俺が藤田と出会った準備室。

死角になっている棚の影には出会った日のように床で猫のように丸くなり眠る藤田がいた。