きらきら光る

「タバコ、辞めたんですか?」
俺が屋上にいくといつものように藤田がお日様からパワーをもらうっていう儀式をしていた。

「あぁ。」
目を閉じたまま話してくる藤田にそっけない返事を返す。

「どうして?」
「…金かかるしな。なんとなく。」
「ふーん。」
本当は藤田と出会ってからタバコを吸うことが距離を作るようで気になったからだ。なにかあった時に症状を悪化させるかもしれない。

「お前、今授業中だろ?」
「あーちょっとあって。」
「ん?」
藤田を見ると藤田はまだお日様パワーを目を閉じて両手を広げもらっているところだった。