きらきら光る

「お前、それだけ？」
「ん？」
私のお弁当を見て蒼介が隣の席に座る。

「トマトしか入ってないじゃん。」
「好きなんだもん。」
「ばぁちゃんが泣くぞ？そんなんじゃ。」
蒼介はそう言うとメロンパンを私の手に持たせる。

「これも食え。」
「いいよ。」
「だめ。今日もバイトあるんだろ？ちゃんと食わないならバイト、辞めさすぞ？」
なかば脅迫のようなことを言う蒼介。でもそれが私を思ってのことだと知っている。

「ありがとう。」
「おう。」
蒼介はそう言うと私の頭をぽんと撫でる。

その時ふと先生と違うことを感じてしまった。
先生に撫でられるとそこから足の先まであったかい血がめぐるように感じる。

しまいこんだ想いがうずきだした。