きらきら光る

「藤田、朝礼始まんぞ。」
私はクラスメイトの宮田蒼介に呼ばれた。
「じゃあね、先生。」
「おう。」
先生は朝陽を見たまま返事した。

私は蒼介が開けた扉を通る。

「電話したんだぞ。」
「ごめん。」
「ちゃんと出ろ。電話も授業も。」
「うん。」

蒼介は私が入院していたときに事故で足を骨折して入院してきた時からの付き合い。
私と啓吾のことを知っている唯一の存在。

昔からなにかと私を気にかけてくれている。