きらきら光る

急発進した車は近くの小さな病院にとめられた。

先生は「まってろ」と私に告げるとまだ開いていない病院のチャイムを鳴らし扉を叩いて中の人を呼んでくれた。

吸入器を借りてくれた先生は車にいる私に処置をしてくれる。

不意に先生は私の胸に自分の耳をつけた。

さすがに驚いて心拍数が上がる。

不意打ち過ぎる。

「まだかなりひどいな。救急病院に向かうぞ。」
「だめ!」
私の言葉に松浦先生が動きを止めた。